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鳥籠の空模様

『同じ空は一つとしてなく、同じ空は二度と眺めることは叶わない』……いつか、どこかで、誰かが僕にそう教えてくれた。毎日、一秒ごとに変わりゆくこの空模様のように、僕も変わりゆく。僕は、いつか、本当の空と向き合えるようになりたい…… そんな僕の空模様を映しつつ、『小説家になろう』という大手サイトにて小説を書かせていただいている灯月公夜の日々の空模様をここに記していきます……
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2009/10/05
00:04
悪夢の始まり【前篇】

先日失敗したバトンは、また次回、時間があるときにでも再び書きます;

さて、ところでこのブログは一体何人の方に見ていたいただいt(強制終了


つい先日、高校生活最後の学園祭が終了したと言いましたが、学園祭2日が終わった次の日。

唇にヘルペスができました(T T)

物を食べるときとか超痛い……!
今日なんか勉強の差し入れに母上様が持ってきてくださった肉まんを食べながら「いひゃい、いひゃい(涙)」って食べてました。肉まん、大っ好物なのにorz


話は変わって。
そう言えばここのところずっと小説をあげてなかったので、なろうの「執筆中小説」内で完全に沈黙している連載小説の第1話を晒してみようかと思います。ていうか、これって暴挙ですかね^^;
あ、あと、最近小説書いてないとかじゃないんですよええ(必死

ちなみに、その小説は続きに隠しておくとして、それを書いたのはまだなろうに登録して間もない頃でした。
現在、超絶鈍間に更新している拙作の連載小説を、なろうに最初に晒した直後でしたね、確か。
だからもう、全体的に「あっはっはっはー↑↑」みたいな感じです(笑

どうして沈黙しちゃったのかと言いますと、まあ単純に僕には連載物が一本で精一杯だというのと、あと二回も第2話を誤って消去してしまったというドジっぷりを発揮したからです(笑

そしてこれ、勝手に『個人企画だぜ、イェイイェイ♪♪』とか喜んでいた作品で、企画名とかは考えていませんが平たく言いますと『同作品を主人公、ヒロイン別々の視点で書こうZE☆』みたいな感じです。
はい、完全にかの有名な名作の真似ごとですね。タイトルとか忘れちゃいましたが(おい

設定とかはまだほぼ完全に覚えています。構想も。そもそも連載自体3話から5話で終わらせるものでしたし。
だから、もし仮に万が一ほとんどゼロパーセントだというのは重々承知していますがそれでも仮初の希望になんとなくつかまりつつぼそぼそと呟いてみますが、感想みたいな一言でも何か言っていただければ頑張って再び書くかも♪
……みたい、な……?(ガクブルガクブル

ああこれでガンスルーだったらヤダなーなんて思いつつ、続きへよろしければどうぞ。

ではでは、ばいちゃ☆






 ――ここは、どこだ?

 そんな疑問が頭を過ぎる。
 ふと辺りを見回してみる。俺の見る限りのそこは、黒。いや、違う。ここには色がない。右を見ても左を見ても、さらには前も後ろも、そして上も下も色がない。確かなものがない。そもそも、『俺』という存在すらここに居るのかどうか危うい。

 ……ここはそういうところ。


 ――俺はどうしてここにいる?


 再び疑問が頭を過ぎった。解らない解らない。ここは何所だ? そもそも、『俺』とは何だ?
 本当はどっちが右で左なのかも、どっちが前後で上下なのかも解らない。解らない。自分が解らなくなってくる。ふわふわと漂い流れてくる。

 ただ、俺にも一つだけ言える事があった。

 ――ここは、俺自身だ。

 そう、それだけは何故だか知らないが、それだけは理解する事が出来た。


    ◇


 ズドォォォォン……

 突然の凄まじい轟音に俺は目を覚ます。

 ズドォォォォン……

 轟音に合わせて、今俺が寝そべっている地面がビリビリと揺れた。音の大きさからするに、直ぐ近くで爆弾か何かが爆発しているようだった。
 俺は直ぐにうつ伏せの状態で寝そべっていた体を起こすべく、地面に両手をつく。そうして、上半身を起こしてみてはみるが、再び轟音と共に今度は地面が激しく揺れ、起き上がるのをいったん中止して揺れが収まるのをじっと待つ。
 だが、そんなに長い間地面は揺れる事はなく、俺は急いで取り合えず立ち上がる。その時初めて、自分が今何所にいるのかが分かった。

「何で、俺、教室なんかにいんだよ……」

 そこにあったのは俺が普段通っている高校の、それも俺がほぼ毎日と言っていいほどの時間を過ごす教室だった。高さは三階。そこに俺は前にある教卓前に倒れていた。

「わけわかんねぇ……」

 俺はそう独り言を零す。まったく意味不明だった。どうしてこんなところにいるのかも、何故教卓の前で寝ていたのかも、何もかも解らなかった。

 再び、辺りを見回す。そこは普段と何も変わりない教室が広がっていた。

「ん?」

 いや、違う。どこかいつもの教室となにか違う違和感を感じる。

 今度はもっと注意深く辺りを見回す。

 教卓…黒板…机…椅子…窓…。何所もこれと言って違いはない。普段と一緒。いつも通り、どこもおかしくなんかない。

「ただの思い過ごしか」

 また一人で呟く。
 そして、何を思ったか突然俺は歩き始めた。
 行き着いた先は教室の一番後ろ。俺は一式の机と椅子の前に立つ。そう、俺が普段そこに座り、授業を聞いてノートに文字やら線やらを書き込んでいるところだ。
 俺はしばらく机を眺めたあと、机の中に手を入れ中身を取り出す。出てきたのは数Aのノート。表面の一番目立つところには俺の下手糞な字で『数A』と書いてある。俺はそれもしばらく眺めたあとノートをひっくり返して裏を見る。裏には、先生がノート点検のときに誰が誰のかわからなくなる、といった理由から右隅に小さく俺の名前が書かれている。

阿賀瀬あがせ はやと

 そこにはそう書かれていた。勿論、俺の名前だ。
 俺は今度はそのノートをそっと開く。けれども、特に見る当てがないためパラパラとページを
めく
る。そこにはやはり汚い字で数字やらアルファベットが所狭しと並べられている。所々には変な形の図形も見受けられた。
 俺はそれらを見ながら、あまりの酷さに思わず苦笑を浮かべる。まるで線の羅列か子供の落書きみたいじゃないか。そう考えると自然に苦笑が浮かんできた。
 その時、俺は違和感を感じ、ノートを捲る手を止めた。しかし、改めてその箇所を見るも別段おかしなところはなかった。
 不思議に思いつつ、俺は最初のページにまで戻すと再び今度は注意深くページを捲る。そして、その違和感の正体に気付きページを捲る手を止めた。

「……なんで……なんで黒ばっかりなんだよ」

 思わず口から漏れる。
 俺は普段、正直なところあまり授業を真剣には聞いていない。けど、睡魔には負けずにちゃんと先生が黒板に書くことはノートに書き写している。勿論、出来るだけ黒板と同じように、だ。それには赤や黄色、緑や青といったボールペンやマーカーが当然のように使われている。それなのに、今、俺の手の中にあるノートには黒と白の二色しかなかった。他の文字よりも少し大きめな線も黒。『重要』と書かれた文字の周りを囲む線も黒。
 俺は自分の目を疑った。そして、一旦片手をノートから手を離すと、少し強く両目を擦る。しかし、再び目から手を離し、ノートを持ち直して見るもやはり黒と白しかなかった。けれども、さっきとは違いある事に気がついた。それは黒色の濃さ。濃い黒もあれば薄い黒もある。更には黒というよりかは白に近い灰色まである。
 そこで俺は最初に感じた違和感を思い出し、ノートから目を離すと、俺が最初倒れていた教卓や黒板がある方向へ視線を向ける。
 改めてみると、俺の眼下に広がるこの光景は、何故始めに気がつかなかったのかと疑いたくなるほど異様だった。いや、不気味な方が正しいかもしれない。
 俺の目の前には黒と白のコントラストがあった。様々濃さを持つ黒。気味が悪いくらいに真っ白な白。更にその黒と白が混ざり合ったような灰色。黒板も教卓も机も椅子も天上も蛍光灯も何もかも、この教室には色がなかった。
 黒板と教卓の前には机と椅子が綺麗に整然と並べられ、窓からは太陽の光とも月の光ともいえぬ妖しげな白いの光が漏れている。

 それらを見て、俺は段々と怖くなってきた。黒と白しかないこの教室が怖い。色がないこの世界が怖い。怖い怖い怖い。
 体が段々と恐怖のため震えてきた。思考も上手くまとまらない。何が起こってんだ? とか、ここはどこだ? とか、どうして俺はこんなとこにいるんだ? とか、そんな考えばかりが頭を過ぎる。勿論、答えなど出るはずもない。

「一体なんなんだよ! 俺はどうしてこんなとこにいんだよ!!」

 恐怖に耐え切れなくなって、思わず叫ぶ。しかし、俺の問いに答えてくれるものはいない。
 辺りからは音が一つも聞こえてこない。耳が痛いほど静かだ。何だかそれが余計に怖い。

 その時だった――

 ズドォォォォン、という激しい轟音が再び聞こえ、教室の床が揺れた。
 俺は咄嗟の事で一時バランスを崩し、よろめくも直ぐに体勢を立て直すと音の聞こえた方へと駆け寄る。
 今まで目の前の事が信じられなくて、ただただ怖がってたけど、思い出してみると俺はこの轟音で目覚めたんだっけ。
 そんな事を考えつつ俺は音が聞こえた方――つまりは、校庭がある方向へと駆けていった。ちょうど、窓がついている方がその方向だったため、必然的に俺は窓のところへと駆け寄る形になった。

 ガラガラと窓を開ける。
 そこに広がっていた光景は、教室と違い、一応色があった。
 見上げれば、何所までも続く青い空に所所にある白い雲。けれど、それらを見ても心は軽くなど成りなどはしない。空の青色は何所を見ても、どんなに遠くから見ても近くを見ても、全て同色の青。そこには色彩もなければ明暗もない。
 また、雲も空の青が同色の青で彩られているのと同様に真っ白な白色をしていた。そのような雲が、重苦しい青の中に点々と存在していた。
 薄っぺらい空。見えている景色は三次元の筈なのに、クレヨンで書いたような絵に見える。俺はそんな空を見ても気分が滅入るだけだと、視線を下に下ろす。
 下ろした先には建物があった。遠くの方には山もある。
 建物はコンビニを初めとし、マンション、雑貨店、ガソリンスタンド、あと一戸建ての家々。それらはまるでブロックで出来たおもちゃの家みたいだった。こちらも、空同様、その色その色で一色に統一されていて薄っぺらい。
 遠くの方にある山もそれと同様。薄っぺらい。本当に紙に書いたような絵だ。

 ズドォォォォン……

 再び、轟音が轟く。急いでそちらの方を見ると、茶色の煙がモクモクと空へと向かって伸びていた。
 更に轟音と共に煙がまた一つ、また一つと増えていく。

 その時、煙の向こうから人の影のようなものが飛び出した。

 遠目からでも解る、漆黒の腰まで伸びた髪。同じく黒色の動きやすそうな見たこともないような服装をしている。その服装を例えるなら平安時代辺りの貴族が着ていた服を軽量化して動きやすくしたような感じ。上の服にはビラビラとした袖が付いて、風に煽られはためいている。また、下の服装は簡単に言えばミニスカート。しかしながら、その下には短パンのような物を穿いている。さらに腰には小さなポーチまである。

 おそらく俺と同じかちょっと下といった感じの女の子だ。

 よくその女の子を見ると、右手でちょうど左腕を押さえていた。右足もケガを負っているそうで、走り方がぎこちない。
 女の子はまるで何かから逃げるかのように必死にこちらのいる校舎に向かって走っていた。

 不意に煙の中から黒い化け物が女の子に向かって飛び掛ってきた。

「危ないっ!!」

 俺は窓から思わず、身を乗り出して叫ぶ。
 俺の声がその女の子に届いたかどうかは解らなかったが、その女の子はさっと体を後ろへと翻すと、右手を左腕から離し腰のポーチへと手を伸ばす。そして、何かを取り出し、それを思いっきり煙から飛び出してきた黒い化け物に投げつける。
 女の子が放ったものがその化け物に当たると同時に、一瞬眩しい光を放ち、続いてさっきから聞こえてきていた轟音が鳴り響いた。
 化け物を中心にまた煙が上がる。あの女子は自分を守るためとはいえ、あの一撃を近くで発動してしまったため、先ほど化け物を攻撃した場所からこちらの校舎の方へ吹っ飛ばされていた。また、比較的俺のいる校舎に近くでそれが起こったためか、三階にいる俺にも強烈な風がを校庭の方から吹いてきた。
 俺は堪らず、目を瞑る。
 そして次に目を開いたとき、既にあの女のこの姿は、砂を舞い上げる煙で姿が見えなかった。当然、あの化け物も見えない。

「やっ……たのか?」

 目を皿のようにして校庭を見る。けれども、やはりあの女の子も化け物も確認する事は出来なかった。

「ちくしょ……何所いったんだよ」

 段々とあの女の子が気になってきた。
 さっきあの化け物から逃げるとき左腕と右足を怪我してたよな? ひょっとして、あの爆発みたいなのに吹っ飛ばされて動けなくなっているんじゃないだろうな?
 そんな考えが頭を過ぎる。
 だんだんと俺は居てもたってもいられなくなって、窓から身を翻し、教室のドアへ向かって走り出した。そして、力一杯ドアを開けると、校庭へ向かって全速力で駆け出した。勿論、そこにはさっきの化け物の事なんてこれっぽっちも考えていなかった。


     ◇◇◇◇◇◇◇◇


と言うわけで終了ーーーーっ><

どどどどどどどうでしたでしょうか?

ていうか、一体どれくらいの方がこれを読んでくださったのだr(強制終了

まあ、お一人もいなかったとしても、僕は全然さみしくなんかないんだからねっ!

ああ、こんなこと書いている自分が一番寂しい……ていうか痛い……orz

まあ、気を取り直して。
最後まで中途半端な拙作を読んでくださって、誠にありがとうございましたっ><

もしかしたらこれからもこうやって沈黙しちゃっている奴を晒していくかも知れませんが、その時はどうぞ広い心でよろしくお願いいたします。

それでは、今回はこれにて。

ちゃちゃ、ちゃおんっ☆

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