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鳥籠の空模様

『同じ空は一つとしてなく、同じ空は二度と眺めることは叶わない』……いつか、どこかで、誰かが僕にそう教えてくれた。毎日、一秒ごとに変わりゆくこの空模様のように、僕も変わりゆく。僕は、いつか、本当の空と向き合えるようになりたい…… そんな僕の空模様を映しつつ、『小説家になろう』という大手サイトにて小説を書かせていただいている灯月公夜の日々の空模様をここに記していきます……
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2010/06/04
19:23
書くネタがもうなくなりそう。


今日はほぼ一日、机と睨めっこでした。勉強です。
まあ、勝負はだいぶ完敗、負けてしましましたがv
でも、毎日やることに意味があるんだよね! と自分で自分を納得させてみる。これ書いたらまた勉強してきます。

なんだかんだと今日で四日目の更新!(正確には3日かけてないけど)
僕にしては結構快挙じゃないかな、なーんて。
この調子で毎日更新を目指します。

んで、今日は勉強のほかに本屋に行ってきました。本屋行くの大好きなんですよね。あの書籍に囲まれた嬉しさってのは、一体何なんだろうか。
ちなみに探していた本は、伊坂幸太郎の『陽気なギャングは地球を回す』です。
でも、見つからなかった!!
まあ、小さな本屋でしたしね。明日はもう少し都会の方へ行こう。きっとあるはず。

そう言えば、政治は色々な進展があったようですね。詳しくは知りませんが、新総理が誕生したとか、そんなことだったような…。
進展じゃなくて退展(造語)になることだけは勘弁してもらいたいですね。

うーむ、今日はほとんど家いたから話題がないです。どうしようかな。

あ、現在コテンパンにされた『探しもの』を改稿しようかと、色々頭を巡らせてたりします。
でも、書けるかなー、分かんないや。
改稿したら『鍛錬シリーズ』に加えよう。

それから今日で描写トレーニングも二作目に到達します。
お題は『病室から見える風景を描写せよ』と昨日自分で書いたものなのですが、このお題ミスってしましましたよ;;
後で御覧になってくださった方はよく分かりますが、とにかくお題からずれてしまいました。しかも無理やり終わらせているし。

自分の未熟さを痛感、っていうか噛み締めている現在です。
それからひとつ分かったのが、自分は短編で、しかも地の文が続くとき以外では『描写がなくなる』ということ。偽善事業とか、中々我ながら酷いところがちらほらと。
会話文と地の文の接着の仕方がまったく分からなくなってしましました。
これがスランプの影響なのかどうなのかは分かりませんが、これはなんとかしたい。
自分の実力と、願望?の間で差があり過ぎると感じる今日この頃。

どうでもいいですが、今積み本の数を数えてみたところ、全部で14冊ぐらいありました。マジか。
読みたいのに読めない。早く全部読んでしまいたいよっ><


また今回も脈絡のない話ばかりでスミマセン;
話題があればいいんですけど、タクロウには何も面白いことが起きないもので;

んではっ!


2 病室から見た風景を描写せよ
 
 私の風景はいつも動かない。
 固定された世界。
 閉じられた世界。
 私の全ての世界。
 どれほどの時をここで過ごしたのだろう。カタツムリが這うような時間をここで過ごしてきた。時間なんてもう分からない。
 動かない私の世界の中で、人々が現れては消えて行く。彼らは気まぐれに私の世界に侵入し、あっという間に世界からいなくなってしまう。それが私には羨ましかった。一方的な世界の共有。私も他の人と世界を、動いた世界で共有したい。けれど、それは今の私では叶わない。
 私の両腕はすでに重りだった。両足は枷だ。病室は檻だ。ここは淀んでいる。
 叶うのなら、ここから飛んで出て行きたかった。
 空へ宙(そら)へ、もっと高く、もっともっと遠くへ。私はどこまでも飛んで行きたかった。
 こんこんと控えめなノックとともに、医療器具を持った看護婦が入って来る。人の良さそうな笑みを浮かべて、私をどこか憐れんだ目で。
「お加減はいかがですか?」
 看護婦はそう言って私の傍へゆっくりと歩いてくる。ここにも一人、動かない私の世界に侵入する人がいる。
 私は乾いた声で言う。
「大丈夫です」
 落ち葉をこすり合わせたような声だった。これが私の声、か。なんと生気の感じられない声なのだろう。
「よかった。では、いつも通り血を少しだけ取らせていただきますね」
 そう言って看護婦は私の骨ばった腕を取り、消毒し始める。消毒液のつんとした臭いが鼻を突きさす。もう慣れた臭いだ。続いて看護婦は私の静脈を探し始めた。しかし、色のない干からびた腕から静脈は中々見つからない。
 やっと見つかり、彼女は針を突き刺す。
 この痛みが私は好きだった。それは、唯一私が「ここにいる」という証明に思えたからだ。
 結局、私を三度にわたって噛みしめる事ができた。看護婦が間違って二回、静脈以外のところを指したからだ。
 看護婦が下がる。あの痛みを感じられるのは、また明日だ。
 視線を外に映す。そこには変わらない光景が広がっていた。
 私はそれをただひたすらに眺め続けた。まるで、この光景を瞳に取り込むかのように。
 私の世界は動かない。

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