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鳥籠の空模様

『同じ空は一つとしてなく、同じ空は二度と眺めることは叶わない』……いつか、どこかで、誰かが僕にそう教えてくれた。毎日、一秒ごとに変わりゆくこの空模様のように、僕も変わりゆく。僕は、いつか、本当の空と向き合えるようになりたい…… そんな僕の空模様を映しつつ、『小説家になろう』という大手サイトにて小説を書かせていただいている灯月公夜の日々の空模様をここに記していきます……
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2009/12/15
12:18
読書万歳


読書っていいよね!?

というわけで記事更新(どうした

そんなわけで今回。僕が最近読んだ本特集です。

実は、テスト週間が始まるまでぼちぼち読んでたりしました。

今日まで読んだ作品をちょいと以下に羅列。

・『コズミック』 著:清涼院流水

・『無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~』 著:望月守宮

・『刀語』シリーズ 著:西尾維新

・『プールの底に眠る』 著:白河三兎


これが、今日まで目を通した作品一覧です。
そして以下チョイ補足&感想。ネタバレはしないように努力します。

まずは『コズミック』。この作品は、一応推理物に分類されるようです。
作者は僕がアホみたいにうるさい『メフィスト賞』第二回受賞者の清涼院流水さん! ちなみに名前のもとは『清涼飲料水』。
この作者さん、なんかもう色々色んな意味で有名な方で(笑)、このコズミックも出た瞬間かなりヤバかったらしいです。なんか、担当さん(だったかな?)曰く、『デビュー当時もっとも叩かれた新人』とかなんとか。有栖川有栖とかのミステリの著名な作家が朝まで『コズミック対談』みたいなことをしたとか(確か)、ちょっと調べただけでかなり面白いことになっていたようです。流石、当時メフィスト賞を『色もの』と周囲に認知させただけはある。
そして、おそらく推理物としては最大級の規模を誇るであろう、その犯罪の内容は、

『1年間で1200個の密室で1200人が殺される。誰にも止められない』

との歌い文句が『密室卿』なる人物から送られて、元日になったその瞬間から殺人が開始されるというものでした。まさになにそれ、っていう感じではあります。
しかも、ヨーロッパの方では『切り裂きジャック』の後継者たる『切り裂きジャッキー』なる連続猟奇殺人鬼が闊歩し、毎日必ず三人を切り刻むという異例の事態が発生。
両事件の類似点と言えば、殺された人物に、日本なら『密室壱』などの古い漢数字が背中に、ヨーロッパなら確かヘブライ数字が額に、それぞれの被害者の血で書かれているといったところ。

そして、この作品、犯人もヤバけりゃ、捜査する探偵側も異常。
作品内には『JDC』なる『日本探偵倶楽部』なるものがあるし、『懐疑探偵』やら『ファジイ探偵』やら『統計探偵』やらまさに探偵の宝庫。
中でも極めつけは、メタ探偵なる存在で、主人公の九十九十九(つくもじゅうく)――びっくりすることにこれが名前――の推理方法『神通理気(じんつうりき)』という『推理に必要なデータがそろうと瞬時に真相を悟る』というのにはじまり、常に核心を得ない『超迷推理』とか、もう無茶苦茶(笑

そんなこんなで突っ込みどころは満載ですが、読み物として普通に面白かったです。最終的に、トリック自体は僕の大方の予想通りでしたが、それはそれ。物語として普通に面白かった。
もう、色々な人物が入り乱れ。作中に出てくる作家の名前が『濁暑院溜水(だくしょいんりゅうすい)』とか(笑
作者名と対の名前にマジで受けました。
新書なので、二段組み構造かつおよそ700ページという異常な分量でしたが、それでも面白かったです。読んでいる途中で何度も手首が痺れたけど(苦笑
色々と学ぶところが多かったと個人的には思っています。
ふふふ、流石にクレイジー。と言っても、期待しすぎたせいか、個人的にはそこまでクレイジーには感じなかったです。まあ、設定はクレイジーとは思いますが。
個人的には、同作者の別作品の方がヤバかった。名前はあいまいなんですけど(『密と罰』だったかな?)、その作品は100ページまで普通に作品書いて、100ページ以降から、ゲーム本みたいに選択肢でシナリオが変わる構造をしていました。あの『選択肢1を選んだら次は146ページへ』とかいうあれです。
今でも思います。ありえねぇ。

まあ、この人は、ほんと、話題に尽きない人なんで是非とも一度wikiとか覗いてみるといいかも。この人、普通にページ数揃えたり値段揃えたり(ぞろ目とか)文の長さを均一にしたり、ほんとに無茶なことしているようですよ。記憶が正しければですけど、ほんとにありえねぇとか思います。


続いて、『無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~』。
これもメフィスト賞第40回受賞作からのシリーズ第二作で、僕はもうこのシリーズに完全にハマりました。面白い。これは普通にオススメです。
作中には『ヒトデナシ』という怪異がいて、それが普通に世界にいる世界の話です。『絵画と猫のヒトデナシ、露草』とか。
その中に『無貌』と呼ばれる人のヒトデナシがいて、それが人の体を奪う怪盗として、日本中を震撼していたりします。これが、シリーズを通しての敵。
この作品、主人公の探偵の助手と、その探偵を中心とした人間ドラマが本当に面白い。僕はまだ推理物に手を出して間もないので、トリックは分からなかったりするんですけど、それでもその『ヒトデナシ』という怪異を上手く用いて比較的ちゃんとした推理物になっていると思います。
ただ、この作者さんは遅筆のようで、次の新刊の予定が『2010年刊行!』だけだというorz
まっ、待つもんっ。

続いて『刀語』シリーズ。
講談社BOXでの企画で、十二ヶ月連続刊行の大河ノベルです。作者は西尾維新。ちなみに、この同企画には上の清涼院流水も参加。
十二月連続刊って……! 単純に一カ月に一冊って……!!
内容は、ざっくり言って、とある天才刀鍛冶が鍛えた完成形変体刀十二本を集めるために、奇策士とがめと無刀の剣士・七花(しちか)がその刀を蒐集すると言ったもの。
その刀というのが、それぞれに異常も異常。まあ、刀についてはネタバレになりそうなので自主規制。

現在僕は、その十二冊のうち、半分の六冊目を現在読んでいるところです。
まあ、感想としては、人に勧めるにはちょっと……といった感じ。いや、個人的には面白いのですが。ただ、あまり好きな書き方はしてないので。一か月一冊刊行という無茶やっているので、そこらへんも多々見受けられます。でも、これが合って『化物語』が生まれたという片鱗も見受けられるので、化物語が好きな人間としてはちょっとにんまり。
あと、この作品は三人称で書かれているのですが、個人的には今のところ西尾維新は一人称の方が良い印象です。
ちなみに、この作品は来年の一月から、小説同様毎月一話一時間サイクルでアニメ放送されるようです。
個人的にはかなり楽しみ。

最後に、『プールの底に眠る』
この作品も、うっとうしいくらいにメフィスト第42回受賞作。
いやー、この作品も面白い。普通に読みいっちゃいます。パラパラと手が動く。帯の辻村深月さんの「いつまでも読んでいたかった」という言葉に大いに納得。(辻村深月さんは『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』の作者です。これも読みたい)
と言っても、実はまだ読みかけ。早く読んでしまいたいです^^
でも、読みかけなりにこれはオススメできるかも。


ふぃ、疲れた。こんなに書くつもり無かったのに。
しかも、だんだん疲れていくのがありありと分かる(笑
すみません、こんなに無駄に文字を羅列しちゃって(苦笑
ていうか、全部メフィスト関係^^;

ちなみに、僕の今後の読書ライフの予定は以下の通り。

・『告白』 著:湊かなえ

・『火蛾』 著:小泉迦十

・『刀語』シリーズの続き

・『煙か土か食い物』 著:舞城王太郎

・『プールの底に眠る』 

――です。

さあ、読むぞっ!!

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またまたお邪魔します(^-^)/
2009年12月15日火

なんかいろんな小説読んでますねぇ。僕はもっぱらハードボイルド小説ばかり読んでますよ(^-^;

西尾維新さんの小説は何度か読もうかなと思ったのですが、結局手を出さず。てか海外小説の方を読む機会が多いので、日本の小説は……ってな訳なんですよ。

そういえば最近はあまり小説読んでないや。

相互リンクの件は、全然オッケーですよ。むしろ僕もリンクしようかなって思ってたので(^^)

では近いうちにまた来ますよ!

コズミック!
2009年12月16日水

うわあ、懐かしい! ものすごく昔に読みました。ひょっとしたら出たころだったのか……ちょうど話題に(人気に?)なってたころなので、出たばかりだったのかも知れません。
当時、オタク系の同人誌即売会的なイベントにもちょくちょく顔を出していたのですが、コズミックはキャラ人気がまたすごくて、同人誌とかグッズとかも出てましたよー。懐かしすぎるッ。
一時期、友人の薦めでメフィスト系をよく読んでいましたが、もう長らく読んでないです。せっかくなので久しぶりに手を出してみようか……
今回の記事を見ていたら色々読んでみたくなりましたー! ガツガツ!!

Re:読書万歳
2009年12月18日金

ギフト企画が詰みかけな僕です。

メフィストは濃いのが本当に揃ってますよね。あんまり読んでないですけど。

辻村は「冷たい校舎の時は止まる」しか読んだことないですねー。ほかはどうなんでしょうか。読んだほうがいんでしょうか。この作品に限定すれば普通に好きな作家ですが。

西尾の刀語は西尾信者の中でも名高い地雷です。西尾は好きですが、リアルな話をすると化物と戯言限定ですね。戯言も3巻辺りまで。

そして舞城はリアルにフリーダム。「すきすきだいすきあいしてる」(?タイトル忘れました)って作品を読んだ時は戦慄しました。ケータイ小説批判してる場合じゃねえ。この人こそザ・フリーダム。

ちなみに自分は連載小説の都合上、コメディ中心のライトノベルしか最近は読んでません。入間人間の「電波女」はコメディ系ラノベとしては究極の完成形態。作家に劣等感とはこれいかに。

>コメレスです!
2009年12月18日金


>李仁古さん

うおうっ、また返信が遅くなりました。すみません><
実は、こんなに読み始めたのは最近からだったりして;
ハードボイルドとか下手したらまだ読んだことないかもです^^;

むしろ僕は海外の方に手がでないです(笑
エドガー・アラン・ポーとかアイザック・アシモフ(だっけ?;)とか興味あるのですが。
西尾維新は、読むなら『化物語』ですよ!
この作品、本当に会話が逸脱です。人前ではとても読めない、抱腹絶倒の代物です^^
ヒロインのキャラもいちいち濃い――むしろ濃すぎるくらいなので、是非とも!

うわあ、ありがとうございますっ><
すっごく嬉しいです。
どうぞこれから末長くよろしくお願いいたしますm(_ _)m


>光太朗さま

また返信が遅くなりました! すみません><
うおっ、マジですか! ていうか、コズミックはやっぱりキャラ人気がすごかったのですか(笑 納得^^
この作品、確か『カーニバル』とかいう作品と対になっているとかなんとか。気が向いたら(正確に言えば図書館にあれば)それも読みたいなーとか思ってます。
メフィスト系はほんと、博打性のつよい作品群ですからね;
中学高校の軽い下ネタをさらっと読み流せるのでしたら、記事にも書きました『プールの底に眠る』とかオススメできるかもしれません。まだ読み終わっていませんが(現在最後の章)、たぶんこれは当たりです。よろしければ^^


>蜻蛉さん

同じくギフトが詰みかけ――ていうかマジでタイミングの悪いことに一文字も書けない状態になってしまい焦っている僕です。

ほんと、メフィストは濃いのばっかりですよね。だからこそ魅力を感じたりするのですが。かくいう僕もようやく読み始められた感じで、まだ三人……いや、四人? 程度しか読めてないのですが;

僕も辻村深月の『冷たい校舎』は読みました。たぶん、最初に読んだメフィス系だったかもしれません。面白かったなぁ、と今でも思うのですが、僕もこれしか読んでいないのでなんとも;;
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』は読みたいと思うのですが、他の作品を読んでみたいかと言われれば、うーむ……とった感じです(苦笑

おお、やはり刀語は地雷ですか(笑 読む前は結構期待していたのですが、だから最初から「うおー」とか思ったりしなかったり(笑
だから、アニメでどこまで行くのかが密かな楽しみだったりもします^^
そしてそのリアル話。現段階の僕とほぼ同意見で笑っちゃいました^^

舞城のそれは『好き好き大好き超愛してる』だと思います。僕もこの作品の冒頭のみ立ち読みしましたが、それだけで戦慄したのを良く覚えています。今まで読んできた作家と違いすぎると本気で直感しました。今思えば、『煙か土か食い物』じゃなくてそっちを借りてくればよかったと軽く後悔しています^^;

入間人間って、最初見たとき本気で吹いたので良く名前だけは存じてます(笑
しかも最初見事に『入』を『人』と読んでしまい「『にんげんにんげん』ってなんだよ?(笑」と本気で思っちゃっていたり(恥
ほう、興味がわきますね。時間と機会があれば是非とも読んでみたいと思います。


コメントありがとうございました!!

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